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空家・空地コラム

幸せを繋ぐ、住まいと心の整え方|第3回:過去の自分に「ありがとう」を伝えて、次の一歩へ

こんにちは。空き家担当兼こんまり流片づけコンサルタントの小﨑史帆です。

空き家の片づけ現場に立つと、そこにはたくさんの「思い出」が詰まっています。 古いアルバム、昔使っていた習い事の道具、もう着ることのない当時の服……。

モノを一つ手に取るたびに、当時の記憶が鮮やかに蘇ります。 「片づけを通じてモノと向き合うことは、自分の過去と向き合うこと」。 画像にあるこの言葉は、まさに片づけの本質を表しています。

モノに残された「過去の自分」

私たちは、モノに当時の自分の「感情」や「期待」を乗せて保管してしまいます。

「いつか役に立ちたいと思っていた自分」 「これを手に入れるために頑張っていた自分」

だからこそ、モノを手放すときに感じる「申し訳なさ」や「痛み」は、モノに対してではなく、当時の自分を否定してしまうような寂しさから来ているのかもしれません。


執着ではなく「感謝」で過去を完了させる

実は、私にもずっと手放せなかったモノがありました。 学生時代の古い教科書やノートです。「建築を学んでいたあの頃の情熱」を捨ててしまうようで、何年も本棚の隅に置いたままでした。

しかし、意を決して一冊ずつ手に取ってみると、不思議と「もう十分学ばせてもらったな」「今の私を作ってくれてありがとう」という感謝の気持ちが湧いてきたのです。

本棚を重くしていたのはノートではなく、「過去の自分への執着」だったのだと気づきました。


空き家に眠る過去を、これからの光に変える

空き家や実家の片づけも同じです。 そこにあるモノたちは、これまでの人生を懸命に歩んできた証拠。一つひとつに向き合い、「今までありがとう」と過去を完了させていく作業は、これからの人生を軽やかに生きるための「心の整理」でもあります。

過去の自分と丁寧に向き合い、感謝して手放す。 そのとき初めて、家の中にも、そして心の中にも、新しい幸せが入ってくるための「空き」が生まれます。


最後に

片づけは、過去を捨てることではありません。 過去の自分を認め、感謝し、今の自分が本当に大切にしたい「今」を選び取ることです。

もし、思い出の品を前に手が止まってしまったら、まずは「今まで私と一緒にいてくれてありがとう」と声に出してみてください。 あなたの過去が、これからのあなたを応援してくれる力に変わるはずですよ。

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